「お客様が、ひもせんのことで聞きたいと言われているんですが。。。」
「社長、お願いします。」
「部長(33歳)は?」
「何のことか分からんと言われています。」
そこで、社長わらしの出番である。
関西では、お宮参りの際に「赤ちゃんがお金に困りませんように」と願いを込めて、ご祝儀袋を産着に結びつける風習があるんです。
今は、有名神社で宮参りをすることが多くなり、宮参りをする風景を見なくなりました。
以前は、近くの氏神様に行くというのが一般的でした。
「地の神様」産土(うぶすな)神が、見守ってくれているのです。
ですから、宮参りに行く姿をみると通りすがりの人まで、五円玉に糸を通して赤ちゃんに結びつけたものです。
この紐(ひも)銭には「一生お金に困らないように」という願いが込められており、もともとは「赤ちゃんのお披露目・お宮参りとして親戚やご近所にあいさつ回りをした際、麻紐(あさひも)に通した硬貨を、赤ちゃんの祝い着に結びつけた」ことが始まりとされています。
もちろん、今でも、お宮参りに行く赤ちゃんを見ると、身も知らずの人であっても「おめでとうございます」とお金を赤ちゃんの祝い着に吊るす方をたまに見かけます。
こんな風景をもう一度取り戻したいと思うのですが。。。
紐銭の金額はどれくらい?
金額は、昔は5円。今日日のことですので、1000円~3000円が相場でしょう。
紐銭の準備と結び方
紐銭をお祝い着・産着に結ぶ際には、次のような手順で結びます。
- 祝儀袋もしくはポチ袋にお金を入れ、表書きには、「ひも銭」もしくは「お宮参り」と書き、その下に自分の名前を書きます。
- ご祝儀袋の上部(中央か左上)に、紐を通すための穴を開けます
- 穴に、紅白または金銀の水引や麻紐を通します
- お祝い着の紐に袋を結びつけて完了です
紐銭は「ご祝儀袋や品物が多いほうが、より縁起が良い」とされています。
紐銭にお返しはいるの?
基本的に、紐銭にお返しをする必要は特にありません。
ただ「感謝の気持ちとしてお返しをしたい!」という方もいらっしゃると思います。
その場合は、ご祝儀の3分の1を目安に、赤ちゃんのお宮参りの写真を添えたちょっとしたお菓子を贈ると喜ばれるでしょう。
地域や風習によっては、紐せんの「せん」の字を「餞」や「扇」と書くこともあるそうです。
ご来店のお客様のご質問
ご来店された方の、ご質問は「祝儀袋の下に書く名前は、苗字なのか?下の名前なのか?」というものでした。
「以前もらった紐銭には、名前だけが入っていた記憶がある」とのこと事でした。
社長わらし、さすがにそのことは分かりませんでした。
もしかしたら、親戚が多く、下の名前にしたのかも入れませんね。
ただし、地域によって、詳しいやり方や、広まっているしきたりが異なることもありますので、ご両親やご近所の方など、お住まいの地域の風習に詳しい方へご相談いただくと安心ですよ。
このような文化、風習を残していきたいものです。
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