日本の新型コロナウィルスによる死亡者なぜ少ないの?

時事問題

前から思っていた疑問です。

政府の水際対策、PCB検査、緊急事態宣言、医療体制等の初期対応の遅れをマスコミは指摘しますが、日本の死亡者なぜ少ないのでしょうか。

スペイン…462人 イタリア…411人 アメリカ…143人 日本…2・4人

これは、人口100万人あたりの、新型コロナによる死者数です。

日本の新型コロナによる死者数は、圧倒的に少ないですよね。

これは動かしがたい真実です。

死者数を誤魔化すことは難しいと思います。。

イタリアやスペインでは2万人以上。

そして、アメリカではニューヨークだけで1万5000人以上が亡くなり、多い日では一日で700人が新型コロナで死亡しています。

それに引き換え、日本では、累計でも約300人のレベルなんです。

なぜ日本の死者数が少ないのか。これは、世界中の専門家が首をかしげている最大の疑問なのです。

今言われている推論を、8つ列挙してみます。

推論① クラスター対策が成功したから

これまで日本がとってきた基本的な感染対策は「クラスター対策」という方法です。

集団(クラスター)を見つけ、発症者の行動を追跡して濃厚接触者を特定、検査する方法です。

早期の頃、マスコミが騒いでいたあれです。

たとえば2月半ば、大阪市内のライブハウスで起きた集団感染(クラスター)です。

高知県の女性1名と大阪府の男性2名でした。そして2月29日新たに5人の感染が確認されました。

どこで感染が広がったか細かく追跡し、感染が疑われる濃厚接触者をくまなく検査したわけです。

この方法により、感染の広がりを食い止めることに成功しました。

しかし、いまこのクラスター対策が限界を迎えつつあるのも事実です。

すでに、都市部では、感染経路を追跡しきれない市中感染が広がっています。

推論② これからどんどん死亡者が増える前ぶれ

ニューヨークやイタリアで死者が急坤した人きな原因は、医療崩壊が起きたことです。

症状が出てる人も、その濃厚接触者が病院に押し寄せました。

検査をすることによって、重症化した患者を受け入れるICU(集中治療室)や人口心肺装置が不足し、すべての患者に十分な治療を施せなくなったのです。

結果、死者が激増しました。

日本の感染者数は約1万2000人で、アメリカの約84万人、イタリアの約19万人と比べても圧倒的に少ないです。

日本はすでに「医療崩壊」の瀬戸際にいるといいます。

死者数が少なく見えたのは、感染の初期段階だったからという可能性は捨てきれないと思います。

推論③ 隠れコロナ死が多いから

4月9日、東京足立区の路上で倒れていた60代の男性が病院に運び込まれました。

死因の分からない「変死」でした。

ところが、この男性にPCR検査を行ったところ、新型コロナに感染していることが判明しました。

全国ではこの1ヵ月で、変死者15人の新型コロナ「陽性」が判明しています。

ですから、死者数にカウントされていない「隠れコロナ死」が膨大な数ある可能性もあります。

推論④ ウイルスが変異したから

ウイルスの変異が、死者数の差を生んだという見方もあります。

新型コロナには、3種類あることが判明したといいます。

ウイルスは、遺伝情報をコピーして増えていき、それを繰り返すうちに、コピーミスが起きて、別の遺伝情報を持ったウイルスが誕生します。

ですから、日本の新型コロナウィルスは、重症化しにくいタイプだと考えることもできます。

そうだと、有難いのですが。

推論⑤ BCGの予防接種を受けている人が多いから

BCG予防接種、通称「「ハンコ注射」は、結核の予防を目的とするものです。

日本では49年から定期接種が義務化されています。

このことが、免疫に作用し、このことが新型コロナに有効かもしれないというのです。

たとえば、BCGの定期接種があるポルトガルは、定期接種がない隣国スペインよりも死者数が少ないのです。

またドイツでも、定期接種を続けている旧東ドイツ地域で感染者が少なく、定期接種をしていない旧西ドイツ地域は感染者が多いといいます。

推論⑥ 実は多くの日本人がすでに抗体を持っているから

その理由として、あるお医者さんは、病原性が低い別のコロナウイルスが、既に東アジアで流行していたのではないかといいます。

コロナウイルスは風邪の症状引き起こす、病原体の一種であり、新種の発生に気づかない可能性があるというのです。

種類が違っていても、コロナウイルスに感染して抗体を獲得した人は、新型コロナウイルスでも重症化しにくいと考えられますよね。

しかし次の推論には、多くの研究者が口を揃えて賛同します。

推論⑦ 日本人の衛生意識が高いから

手洗い、うがい、マスクなど、新型コロナの流行前から日本人の衛生意識は高かった。

これは、考えられます。

フランス人は食事の前も、トイレに行った後も手を洗いません。

夜は顔を洗わず、歯も磨かずに寝る人が多いようです。

日本のような熱いお風呂はないし、シャワーも週2~3回程度です。

同じ服をI週問着まわす人もよくいます。

日本人は、海外の人から見れば潔癖症と思われるほど綺麗好きなのです。

手や身体についた細菌やウイルスを落とし、体内にウイルスが入らないようにします。

その日々の実践が新型コロナの感染を防いだののでしょうか。

推論⑧ 日本人の生活習慣 日本人の暮らし方そのものが新型コロナに感染しにくくさせている

日本では、料理はそれぞれに配膳するのが一般的です。

一方、中岡や韓国では、大皿から直箸で料理を取り合って食べる文化です。

1月中旬の春節では、中国では4万世帯以上で大宴会が開かれました。

こうした状況で感染が広がったとも考えられます。

また日本人は、家に入るときに、靴を脱ぐ習慣も人きい。

欧米では、家に土足で入ります。

また、文化としてキスやハグの習慣があります。

欧米では、日常的に誕生日パーティー、教会などに集まるという文化があり、クラスターの発生する状況が多々あります。

フランスでは、パンは直接テーブルに置くか、布ナプキンに載せます。

そのナプキンで口を拭き、そこから感染が広がる可能性も高いのです。

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