今月、花屋さんは、混雑して感染が拡大するリスクを避ける目的などから、5月いっぱいを「母の月」とするキャンペーンを1日から始めているようです。
感染拡大は母の日にまで影響を及ぼしています。
今日は、「母の月」を迎えて、誰もが大好きな大好きなお母さんのお話です。
『昔々、お母さんのことを「太陽」と呼んだ日本人』
これは、もしかすると女性には理解できないかもしれません。
でもね、男性にとってお母ちゃんはいくつになってもあったかいんです。
母親が、家にいるだけで明るいんです。
そして、心が落ち着くんです。
だから昔々、男は、自分の妻に対して、「日身(カミ)」に「さん」をつけて「日身(カミ)さん」と言いました。
丁寧なところでは、これに「お」をつけて「お日身(カミ)さんと言ったんです。
何でしょうか。
この「日身(カミ)」という意味は?
「カ」は古い言葉では「カカ」と言いました。
もっと古い言葉では「カアカア」と言った。
さらに古い言葉では「カッカッ」と言ったんです。
「ミ」というのは、私たちの身体という意味なんです。
ですから、「日身(カミ)」は、私たちの「太陽」の「身体」であるということなんですね。
では、「カカ」「カアカア」「カッカッ」という言葉は、古代では一体何を意味したのでしょうか。
「カッカッ」とは、太陽が燃えている様子を表す擬態語でした。
「カッカッ」とは、実は太陽のことを指したのです。
「カアカア」「カカ」も同様です。
つまり、私たちの体、私たちの命は、太陽の命の身体であるということを、
「日・身(カミ)」(太陽の身体)と言ったんです。
なんか、わからなくなってきた。
だから、
お母さんはいつも明るくて、あたたかくて、しかも、朝、昼、晩と食事をつくってくれます。
そして、結果として私たちの命を育ててくれます。
私たちの身体を産んでくれます。
母親はお日さんのような恵の力によって、私たちを世話してくれる。
ですから、母親はまさにお日さんそのものだ!
ということから、母親のことをむかしは、「お日身(カミ)さん」と言ったのですね。
私たち日本人は、千年以上も以前から、自分の母を「太陽さん」と呼んでいた。
ということに、私も驚きです。
日本の国旗「日の丸」が太陽なら、お母さんを呼ぶにも「太陽(カカ)さん」と呼んだのですね。
今年、5月10日の母の日は、花屋さんでは新型コロナウィルスで混雑を避けるために、
今年だけ5月は「母の月」にしたそうです。
本当に、新型コロナウィルス、ここでも邪魔をします。
母の日というのは、どこか温かみがあり自然と感謝の念が湧きます。
毎日が、母の日だといいですね。
せめて、自分の誕生日も母の日であっていいような気もします。
古歌にも読まれています。
「諸人よ思い知れかし己が身の誕生の日は母苦難の日」
つまり、母親は自分の出産の日は命がけでした。
その痛みと苦しみの中でひたすら戦ってくれました。
それまでも十月と十日のあいだ、その命を分け合いながら耐えてくれました。
ひとたび元気な声をきくとすべて忘れてくれる。
そんなに大きな愛に守られた命だとすれば、感謝するしかないですよね。
男は、ただおろおろするばかり。
だから、せめて自分の誕生日だけでも「母の日」にしたいですね。
「My birthday is “Mother’s Day”」