右の道「天国」を選びたいですね!。
社長わらしは、今、ギフト販売店「サラダ館」のコンサルティングの仕事もさせていただいています。
昨日は、姫路市にあるサラダ館さんからの相談で訪問。
すごく根の真面目な店長さんです。
前回訪問の時、名刺、挨拶状を作るようアドバイスをさせて頂いていましたが、
訪問するや否や「名刺は1000枚作りました。挨拶状は近々出来上がってきます」との報告。
「それとマニュアルも作りました」
本当にまじめな方である。
「それじゃあ、店舗の理念は決まりましたか?」
「はい、ありきたりかもしれませんが、『お客様第一』です」
「それは、いいですね。ところでお客様第一というのは、どういうことかな?」
そのことについていろいろ説明を受ける。
そうこうしていると、お客様が来店。
その様子を近くでそっと観察。
店長、そつなく接客を終え、お客様は買い物を済ませてお帰りになる。
「理念はお客様第一だったね。
住所を書いてもらっているとき、
お客様が書くのをジーとみているのはお客様第一かな?
ジーとみられていると嫌だと思うんだけど」
人間というのは、ややもすると自分本位に行動する。
お客様第一というのは、お客様目線で自分のことをも客観的に見つめること。
そして、お客様だけではなく、まずは従業員、仕入先を大切にする。
それが出来れば、自然体でお客様を大事にできる。
要は言葉ではなく、心の問題。
この店長にそこまでのことをわかって欲しいと、
ふと思いついた以前私が聞いたお話をさせていただく。
この話、お子さんやお孫さんたちにも、
ぜひ、教えてあげていただければ社長わらしは嬉しく思います。
天国と地獄のお話です。
「怖い怖い地獄ってこんなとこ?」
地獄というのは、鬼が住んでいて暗くおどろおどろしい世界を想像します。
しかし、そうでないようです。
天国も地獄も同じ世界。
ただ生活習慣が違います。
地獄での食事。
食堂のテーブルの上には、たくさんの美味しそうなお料理が乗っている。
食事の時間になると地獄にいる亡者が食堂に続々と入ってきます。
彼らはいつも愚痴、不平、不満をいつもこぼしています。
その性格からか、顔まで嫌な顔。体は餓鬼のように骨と皮だけのやせ細った手足に、ぽっこりと膨らんだお腹をしています。
みんなテーブルを囲んで席に着きました。
テーブルの上には長い長いお箸が置いてあります。
手で食事をする事を禁じられているのでその長いお箸を使って食事をしなくてはなりません。
彼らは、そのお箸でご飯を食べようとするのですが、お箸が長すぎて自分の口に食べ物が入りません。
もう少しで食べられると思った瞬間、他の亡者がそれに腹を立て、その箸を叩き落します。
そして大ゲンカが始まります。
結局、食事時間が終わり、何も食べる事ができず空腹のまま愚痴をこぼしながら食堂を出ていきました。
一方、天国の食堂。
テーブルには地獄の食堂と同様に美味しそうなお料理がたくさん並んでいます。
天国にいる人達はいつもニコニコ。
幸せそうな顔をしています。
食事の時間が始まると、彼らはテーブルを挟んで座り、地獄に住む人達と同じ長いお箸を使って食事を始めます。
もちろん、天国でも手で食べることは許されていません。
みんな楽しそうに食事をしています。
地獄の食堂と違う唯一の点は、彼らはそのお箸を使って、自分の向かい側に座っている人に食べさせてあげているのです。
食堂では、「ありがとう」の言葉が途切れることなく飛び交っています。
そのため全員が楽しく食事ができて満足そうに食堂をあとにしました。
天国でも地獄でも、置いてあるものは何も変わりがありません。
何一つ変わりがないのに、かたや不幸な世界、かたや楽しくて充実した世界。
自分の事ばかり考えていては幸せにはなれません。
人のために事をしてあげれば、自分も幸せになれる。
この心のあり方を説明させていただいて、店を後にしました。